採卵鶏育成事業とは
「採卵鶏」
産まれたばかりのヒナを、卵が生む準備が整うまで育成するのがこの仕事です。この卵が産めるまで成熟したヒナを「成鶏」といい、これらの事業を総じて育成事業と呼びます。
ヒナが成鶏になるまで約120日かかります。それまでに私たちはヒナが病気に強くなるようワクチンを接種したり、健康にすくすく育つよう鶏舎環境を整えるといった作業をします。
体重や触った感じ、鳴き声などからヒナがどのように成長していっているかを読み取り適切な環境を整えてあげるのが管理者の大事な仕事です。
もちろん、ヒナは生き物ですから「日曜日だから」といって休んでくれる事はありませんが、現在では設備の機械化が進み、水やりや餌やりなどは自動で行ってくれますので昔と違って大分楽になっています。
「白い卵と赤い卵」
日本において一番多いのが白い卵を生む白い採卵鶏ですが、近年になって赤い卵やピンクの卵などの有色卵のシェアが大きくなってきました。この有色卵を生む採卵鶏は体自体も赤い(茶色い)羽毛だったりします。白い採卵鶏に対して羽毛の量が多く暑さに弱いなどの弱点がありますが、品種改良により段々と生産性があがってきています。
また、白い卵、赤い卵、それぞれにヒナの種類があり、それぞれのヒナの性格にあった育成管理を行っています。
オールインオールアウトと育雛育成分離方式
産まれたばかりのヒナは病気に弱く、また外気に対して自分の体温を維持する事が難しいため加温設備をもった育雛鶏舎で50日前後育てます。当社の育雛鶏舎は全て専門の育雛農場にあり、約90日のサイクルで農場内全ての鶏舎からヒナが居なくなるまで、農場単位でのオールインオールアウト形式を採用しています。
このオールアウトにより、ヒナへの鶏病の感染リスクを低減し、リフレッシュした環境で新たなヒナを迎える事が出来ます。また、育雛鶏舎の後は育成専門農場へと移り、70日ほどかけて卵を生む準備が整った成鶏へと育てあげます(育雛育成分離方式)。